子どもの本を読む試み いきがぽーんとさけた
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『古事記』 [中の巻] 03 天つ神と国つ神の統合を意味する神武天皇の大后探し
神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト、神武天皇)は、即位前に、九州、日向の地において、すでに結婚していて、御子がありました。多芸志美美命(タギシミミノミコト)と岐須美美命(キスミミノミコト)です。

しかし即位後、さらに大后とすべき少女を求めます。そして目にとまったのは、御諸山の上に座す大物主神(オオモノヌシノカミ、[上の巻] 15 葦原中国の完成−我々の八百万的なものの中での共生の起源を思うを参照、大和の氏神)がその美しさを愛でて娶った勢夜陀多良比売(セヤダタラヒメ)との間に生まれた子である伊須気余理比売(イスケヨリヒメ)でした。



その結婚に至るいきさつが、従者である大久米命(オオクメノミコ)を交えた歌物語によって進められるのですが、物語の筋を簡潔に追うには、ある意味冗長となってしまうので、ここでは割愛します。

歌について少し述べるなら、個人的に好きな小鳥(ツバメ、セキレイ、ホオジロ)を題材として、オオクメノミコの目尻の入れ墨の比喩に用いられている歌があり、興味を引きました



そしてイスケヨリヒメ との間に生まれた御子の名は日子八井命(ヒコヤイノミコト)、次に神八井耳命(カムヤイミミノミコト)、次に神沼河耳命(カムヌナカワミミノミコト、後の第二代天皇である綏靖天皇(すいぜいてんのう))の三神です。



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この節は、カムヤマトイワレビコノミコトとイスケヨリヒメの避けては通れない結婚の正当性を示すためのパートです。

この結婚はカムヤマトイワレビコノミコトが大和の氏神の娘であるイスケヨリヒメを娶ることで、天つ神と国つ神の統合を象徴していて、この地上世界の国の統治者に、よリふさわしい天皇としての血統が整えられたと考えることができます。

これまでも、統治者の血統について述べる節が、[上の巻] 19 海幸山幸などでもありました。





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