子どもの本を読む試み いきがぽーんとさけた
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『古事記』 [上の巻] 12 婚姻をめぐって迫害される大国主神
八十神(ヤソガミ)たちは、当初の目的を果たすべく、八上比売(ヤガミヒメ)に求婚します。ところがヤガミヒメは、大国主神(オオクニヌシノカミ、この節での表記はオオナムヂノカミ)との結婚を望みました。



八十神たちはこれに怒り、オオクニヌシノカミを殺そうと計画します。伯耆国(ほうきのくに、鳥取県西部)、手間山(てまのやま、鳥取県と島根県の間にある山)の麓を訪れると、まず、ここに赤い猪が出るから、それを捕らえよと、八十神たちはオオクニヌシノカミに命令しました。

八十神たちの計画はこうです。猪の形に似た大石を火で真っ赤に焼いて山の上から転がし、それに飛びつくであろうオオクニヌシノカミを、焼き潰してしまおうというものでした。そして、八十神たちの目論見通りにことは進み、オオクニヌシノカミは焼け死んでしまいました。



これを知った母神である刺国若比売(サシクニワカヒメ)はたいそう悲しみ、天に昇り神産巣日神(カンムスヒノカミ、天地初発で成った高天原三神のうちの一神、[上の巻] 01 天地のはじめを参照)に助けを求めます。

カンムスヒノカミは地上にキサカイヒメ(赤貝を擬人化した神)とウムキヒメ(蛤を擬人化した神)をただちに送りオオクニヌシノカミを生き返らせようとします。

キサカイヒメが削り落とした赤貝の粉を集めて、ウムキヒメの蛤の汁に溶いて薬ができます。この薬は、火傷の治療に用いる古代の療法の一つです。これをオオクニヌシノカミ体に塗ると、たちまち立派な男となり、すっかり元気になりました。



ところが、これを知った八十神たちは、再びはかりごとに考えを巡らせます。今度は八十神は、オオクニヌシノカミを山に連れていき、木に切れ込みを入れて、オオクニヌシノカミを挟んで殺してしまいます。

またしても、悲しみにくれる母神であるサシクニワカヒメは、木の間から息子であるオオクニヌシノカミを助け出し、今度は自らの力によって生き返らせました。(古事記には方法等の記述はありません)



そして母神であるサシクニワカヒメは、息子であるオオクニヌシノカミに、ここにいたら八十神に滅ぼされてしまうからと、木国(紀伊国、和歌山)の大屋毘古神(オオヤビコノカミ、神生みで生まれた神、[上の巻] 03 神生みを参照)の元へ人目を避けに向かわせます。

ところが今度も八十神は、オオクニヌシノカミを見つけ出し、弓に矢をつがえて、オオヤビコノカミに、オオクニヌシノカミの引き渡しを迫ります。

しかしオオヤビコノカミはオオクニヌシノカミをこっそり逃し、スサノオノミコトのいる根之堅州国(ねのかたすくに、[上の巻] 05 天照大御神、月詠命、須佐之男之命の誕生を参照)へ向かわせるのでした。





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