子どもの本を読む試み いきがぽーんとさけた
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『古事記』 [上の巻] 10 須佐之男命の系譜
須佐之男命(スサノオノミコト)の系譜が語られます。スサノオノミコトと妻クシナダヒメが、化成ではなく床で交わって生まれた神が、八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)です。ここから六世の孫までたどって大国主神(オオクニヌシノカミ)までが列挙されるのですが、詳細はここでは省きます。

要はオオクニヌシノカミがスサノオノミコトを祖神とする直系の出雲系の神格であることと同時に、皇位継承権を持たず(皇位継承権は皇子の五世孫までとされている)最終的には高天原ないし葦原中国の統治権を持たないことが述べられればいいのです。(最終的に弟のスサノオノミコトの系譜ではなく、姉のアマテラスオオミカミの系譜が、葦原中国の統治を行う)それに、中間に現れる神々には名義未詳のものも多く、あとから書き加えられた可能性があります。

ただしオオクニヌシノカミの母神、刺国若比売(サシクニワカヒメ、後にオオクニヌシノカミが命を狙われていた時に彼を助ける)だけを記しておきます。この章は、ふたつのエピソードを挟んで続く章からの、オオクニヌシノカミによる、イザナミノミコトの死で中断されていた([上の巻] 03 神生みを参照)、葦原中国(あしはらのなかつくに)での、国造りの続きへの序章と言ってもいいでしょう。



一方、スサノオノミコトは大山津見神(オオヤマツミノカミ、神生みの時に生まれた山の神([上の巻] 03.神生みを参照))の娘である神大市比売(カミオオイチヒメ)をめとって、その間にも子を生んでいます。大年神(オオトシノカミ)と宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)がそれです。この二神は穀神です。

これはスサノオノミコトが、農耕に関係の深い水の神として信仰されたことと関係があるのでしょう。特にウカノミタマノカミは、白い狐の神使(神の使いをする動物)を従えたお稲荷さんとして現在の我々にも親しまれ、その存在は、一般的には女神であるとされています。





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