子どもの本を読む試み いきがぽーんとさけた
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『古事記』 [上の巻] 02 国生み
前章で、高天原(たかまのはら)に現れた神の総意は、最後に現れたイザナキノカミ(男神)と、イザナミノカミ(女神)に、「下界の海に日本の国土を整え作り固めよ」と命じ、彼らに神聖な矛を授けて委任します。

そこで二神は、天空に浮いている天の浮橋(あめのうきはし)に立って海に矛を下ろします。それを引き上げると矛の先から海水が滴り落ち、塩が固まって、島ができました。これがオノゴロ島です。(実際に日本のどこかは不明です)



二神はこのオノゴロ島で、まず高天原の神々と心を通じ合わせるために、天之御柱(あまのみばしら)という神聖な柱を立てます。続けて八尋殿(やひろどの)という大きな神殿を建てました。そして、この島を拠点に次々と島を生んでゆきます。

そして、その様子が描かれるのですが、それが二神による国生みです。これは日本で最初の結婚と性交の記録になっています。

それはいくつかの手順を踏みます。イザナキノカミは左から、イザナミノカミは右から、聖な柱である天之御柱の周りを回り、出会ったところでイザナミノカミが「あなにやし」(相手を称える言葉)と先に仰い、あとからイザナキノカミが、それに答えて「あなにやし」と仰いました。そして神殿(八尋殿)の寝室で交わります。



しかし、どうやらそのひとつが、禁忌に触れていたため、初めは不完全な島しか生まれませんでした。

二神は、その不正を高天原の神々に占ってもらい明らかにします。その禁忌とは男女のことに関して女性から声をかけてはならないというものでした。

二神は「あなにやし」という儀礼的な言葉が交わしていますが、儀礼的な言葉には言霊と言う霊力が宿っています。そのため、重要な場面では、言葉の使い方を間違えると、つまりここでは、女性から声をかけると、悪い結果が生じてしまうのです。

これが二神が犯した禁忌の正体です。日本では古来から結婚は男から申し込みをし、女がそれを承諾することで成立していました。このことが物語に反映されているのでしょう。それを正すと立派な島が次々と生まれます。



まず二神は先に八つの島を生みます。我が国のことを大八島国(おおやしまくに)と呼ぶのはそのことによります。八つの島を生んだ帰りに、さらに六つの島を生み、国生みは終わります。これで日本の国土が完成します。

なお神話の時代には、大八島国に、東北と北海道は含まれていないようです。





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