子どもの本を読む試み いきがぽーんとさけた
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日本の昔話 3 より 『月日のたつのははやい』 ユーモアを好む日本人
短いお話です。むかし、山の中で、月と日と雷が集まって、三人でお伊勢参りに行こうではないかという話になりました。そしてさっそく旅に出ました。

ところが、雷がゴロゴロと話しかけながら歩くので、月も日もやかましく思い、うんざりしてしまいます。夕方になって、三人は宿屋に泊まりました。

月と日は、この先、雷が一緒ではかなわないと思い、ふたりは、次の朝、朝早く、眠っている雷を置いて先に旅立ってしまいます。

雷は起きて、事の真相を知ると、月日のたつのは早い、俺は夕立にするとぼやきました、と物語は結ばれます。



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雷のぼやきが、駄洒落になっています。日本の昔話には物語と言うより駄洒落に近いお話が多数含まれているように思います。これまで読んできたものの中では、『はなし』、『はなし話』が挙げられるでしょう。

ストーリー性のある物語の中にも、ユーモアが散りばめられているものが多く、日本人は、それらを大切にして生きてきたことがうかがわれます。



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18:27 : 日本の昔話 3 夏 : comments(0) : trackbacks(0) : チキチト :
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