子どもの本を読む試み いきがぽーんとさけた
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日本の昔話 3 より 『お日さまを射そこねたもぐら』 日本の古来からの太陽信仰
短いお話です。もぐらの生態、及び、ひきがえるの産卵じきの気候に関する由来譚になっているのでしょうか。



むかし、お日さまがあんまりじりじりと照りつけるので、もぐらは暑くて暑くてとうとう腹をたてました。そして弓を持って高い木に登り、お日さまを射落とそうとします。

これを見ていたひきがえるは、この一大事を、急いでお日さまに知らせます。

おひさまは、もぐらを懲らしめるために、地上を歩くことを禁止しました。そして忠義を尽くしたヒキガエルには、卵を産むとき寒くても、水をぬるくしてやることを約束しました。

それで今でも、ヒキガエルが池に卵を産むときには、気候が暖かくなり、もぐらはお日さまの光りに当たると、すぐに死んでしまうのです、と物語は結ばれます。





もぐらにとってヒキガエルが日本の昔話でおなじみの装置である隣をになっています。前記事の『兄弟の弓名人』とは反対の展開を示します。ヒキガエルはいわば村社会の英雄と言ったところでしょうか。

また、日本には古来から太陽信仰があるようです。日本最古の書物であり、日本神話が物語られる古事記にも、天照大神を太陽神として、それも、数多に登場する神様の最高神として登場させています。





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18:31 : 日本の昔話 3 夏 : comments(1) : trackbacks(0) : チキチト :
コメント
太陽に近付ける程の巨木って何だかロマンを感じる。
モグラは根の国のシンボルかね?
じゃあ巨木は出雲大社か?
| xbdんdkdkdんdんdんっdn | 2020/06/25 11:37 AM |
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