グリム童話(KHM68) 『ペテン師と大先生』 自らが自らのための変身
2017.03.01 Wednesday
父親であるヤンは、自分の息子の手に職を付けさせるためにせよ、そのやり方は、いい加減そのものです。偽りの神託によって、まさかのペテン師の道を歩ませようとするのです。
そして、その先生を探しに、森を歩き回ります。そこで出会った、とあるおばあさん、おそらく魔女でしょう、彼女はそれならと自分の息子を紹介します。その息子がペテンの大先生だというのです。
息子を、その親方にあずけて早一年、ヤンの息子は、親方と同じ、魔法で変身の術を身につけた、立派なペテン師となるのでした。
さて、晴れてペテン師となった、主人公と言って良いのでしょう、ヤンの息子は、変身の術を利用して人から金を巻き上げようとします。しかし、その相手が、師匠であるペテン師の親方であったのだから、さあ大変です。
変身の術を駆使しての、一騎打ちが始まります。そしてヤンの息子は親方を倒してしまいます。
魔性使いが男であるのは、グリム童話では珍しいですね。それとの関係も気になりますが、この物語、自らが自らのために変身ができる主人公が登場するという意味では、グリム童話では(KHM51)『みつけ鳥』と共に、この分類での双璧をなす物語ともいえます。ペテン師の師弟対決という、何とも間の抜けたお話ですが、それだけではない物語だと思います。
そして、その先生を探しに、森を歩き回ります。そこで出会った、とあるおばあさん、おそらく魔女でしょう、彼女はそれならと自分の息子を紹介します。その息子がペテンの大先生だというのです。
息子を、その親方にあずけて早一年、ヤンの息子は、親方と同じ、魔法で変身の術を身につけた、立派なペテン師となるのでした。
さて、晴れてペテン師となった、主人公と言って良いのでしょう、ヤンの息子は、変身の術を利用して人から金を巻き上げようとします。しかし、その相手が、師匠であるペテン師の親方であったのだから、さあ大変です。
変身の術を駆使しての、一騎打ちが始まります。そしてヤンの息子は親方を倒してしまいます。
魔性使いが男であるのは、グリム童話では珍しいですね。それとの関係も気になりますが、この物語、自らが自らのために変身ができる主人公が登場するという意味では、グリム童話では(KHM51)『みつけ鳥』と共に、この分類での双璧をなす物語ともいえます。ペテン師の師弟対決という、何とも間の抜けたお話ですが、それだけではない物語だと思います。
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